1.2月8日(金)、日本政府は、在ベトナム日本国大使館において、フォーノイ総合病院との間で草の根・人間の安全保障無償資金協力「フォーノイ総合病院機材整備計画」の贈与契約の署名式を執り行った。
(1) 供与金額
109,685 米ドル
(2) 要請元
フォーノイ総合病院
2.案件内容
(1)フォーノイ総合病院は、フンイエン省に所在するベッド数約362の総合病院であり、81人の医師及び214人の看護師、43人の職員が勤務している。
(2)現在1日約470人の患者が同病院を受診しているが、機材の不足等により、患者のニーズに応えきれていない。具体的には、現在モニターで常時監視すべき患者は1日約40人以上いるが、20台しかモニターがなく、残りは人力による監視をせざるを得ず、十分な監視ができていない。また、手術用マイクロスコープがないため、白内障の手術も行えない状態にある。また、同病院は国道5号線に面しており、交通事故患者が多く運び込まれてくるものの、限られた設備・機材のため適切な処理が行えていない事実がある。
(3)このような事情に鑑み、今回、フォーノイ総合病院は、このような状況を解決するように、患者モニタリングシステム、手術用マイクロスコープ、また救急科の新設に伴うストレッチャーの導入を計画しており、日本政府としては、当該資材等の購入のための資金を供与するものである。
3.署名式では、鈴木秀生臨時代理大使とグエン・チー・カオ(Mr. Nguyen Chi Cao)フォーノイ総合病院院長が贈与契約書に署名を行った。
4.署名式において鈴木秀生臨時代理大使は、「我が国の支援するこのプロジェクトを通じて、フォーノイ総合病院の医療サービス環境が大きく改善されること、また、日本とベトナムの友情と相互理解が益々深まることを期待します」と述べた。
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